●良くある症状
□ 目が赤い
□ 目やにがでる
□ 目を細める
□ 目が白く濁っている
□ 物にぶつかるようになった
●眼科でみられる病気
・結膜炎
犬猫ともに多い病気です。結膜に炎症が起こり、充血やかゆみ、目のまわりが赤く腫れるなどの症状がでます。ほこりやシャンプー液などが目に入ったり、目をこするなどの刺激、細菌やウイルスなどの感染、アレルギー、ドライアイ、ほかの病気などが原因になります。また、結膜炎は、初期の緑内障や重度の感染症のサインであることもあります。
犬の結膜炎はこれらの原因で起こりますが、猫の結膜炎の原因の多くは、上部気道感染症のウイルス(猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスなど)やクラミジア感染症です。特に猫ヘルペスウイルスによる感染症が多く、猫カゼとも呼ばれ、鼻水やくしゃみなどの症状もみられることもあります。子猫での感染は、重篤になると結膜と角膜が癒着をおこし、眼球や視覚に障害が残ってしまいます。そのため、子猫の結膜炎や目やになどの症状がある場合は早めに受診してください。また、猫ヘルペスウイルスは、治療によって症状は改善しても、猫ヘルペスウイルスは潜伏感染するため、ストレスなどにより再発することがあります。
・白内障
水晶体が白く濁る病気です。犬に多く、猫では稀です。加齢、遺伝性、糖尿病、中毒や外傷などのさまざまな原因で発生します。老齢性白内障が多く、6歳以降に発症がみられます。白内障が進行すると、視力の低下だけではなく、痛みを伴うブドウ膜炎や緑内障などを併発します。治療は、老齢性白内障の初期(視覚がある)の場合は、点眼で進行を遅らせます。しかし、目薬だけで治すことは難しく、物にぶつかるなど生活に支障が出る場合は、人口水晶体を入れる手術が有効となります。白内障の手術は、人間の白内障手術とは異なり、全身麻酔が必要となります。当院では、白内障手術を行っていないため、手術をご希望の場合は専門医の紹介を行っております。